消費者行動をファネルではなく分留として考える
「消費者行動はファネルではなく分留である」と私は思っている。
ファネル(漏斗)は全体を絞っているだけで、時間が経過すればすべて次のステージに行くというイメージで、ステージを上がらなった人を排除できていない。つまり、離脱ゼロというメッセージが強いのである。
しかし、実際はそんなことは起こりえない。ほとんどの訪問者は離脱者なのだから。
では、どのイメージが一番近いのか?
それが分留であった。
分留は液体の沸点を利用し、温度帯域がことなる液体を取り出す方法である。
また、温度を上げることで沸点の違いを利用しやすくなる。(もちろん限界はある)
ここでマーケティングと分留の一致性についてみてみる。
購買の流れを大きくわけると
発見→興味→検討→購入になり、ステージを上がらなったものは再度発見に戻る。
(ここでいう発見は想起も含まれる。)
これを石油の分流に例えると
- 石油→発見
- 重油→離脱者
- LPガス→興味
- ナフサ→資料ダウンロード
- 灯油→お問い合わせ
- 軽油→購買
火はコンテンツの質や営業の熱量と言い換えられる。
なので、ファネルよりも分留のほうがイメージに近いと思われる
ただし、KPIなどは別途検討する必要はある
- 石油→発見(トラフィック数、インプレッション数)
- 重油→離脱者(エンゲージメント)
- LPガス→情報収集段階の前半。エンゲージメント
- ナフサ→情報収集段階の後半。資料ダウンロード、ウェビナー、CTA、CV
- 灯油→購買の前段階。お問い合わせ数。CV。
- 軽油→購買。CPA。