youtubeあり 理系本 生物

DNAを使った進化の解明!ジュラシック・パークは実現可能?

化石の分子生物学

  • 著者:更科 功
  • 発売日:2012-7-18

化石の分子生物学をおすすめする3つの理由

  1. 生物の進化を解明するのにDNAがどれだけ重要かがわかる!
  2. DNAの劣化、不純物問題などDNAを扱うための試練がおもしろい!
  3. ジュラシック・パークを例に化石、琥珀からのDNA抽出のリアルがわかる!

動画で紹介!

化石の分子生物学の内容と感想

この本は生物の進化の歴史を解明するために、化石のDNA(古代DNAというのが一般的らしい)をどのように利用するかを教えてくれます!

内容的には専門的なことも書かれていますが、更科さんがめちぇめちゃ丁寧に説明してくれているので、生物学やDNAに詳しくない人でも全然問題なく読めます!

読み終わったあとは「DNAってすごい!」って素直に思えるようになってます!

古代の生物を知る手がかりの基本は「化石」ですよね。化石から生物の姿や生き方はわかえるけど、それ以上のことを知るのは難しいんですね。

そこで登場するのが「DNA」!

古代生物のDNAと現代生物のDNAを比較することで、歴史のなぞに迫っていくっていうのが本書の魅力になっています!

例えば、ネアンデルタール人と我々の関係、縄文人の起源、カンブリア爆発の謎、ジュラシック・パークの可能性など、DNAを使うことで様々な謎を解くヒントがいっぱい出てくる!

しかし、DNAも万能ではない。DNAは脆く、生物が死んだ瞬間から崩壊がはじまってしまう。年代が古くなると当時のDNAがわからなくなってくる。

そこで登場するのが「P・C・R」

今ではコロナ感染を調べるための方法として有名ですね。このPCRはDNAを複製する技術で、DNAが少しでも残っていればそれをめちゃめちゃ複製できるっていう古代DNA研究者にとっての救世主的技術なんです!

この技術を使って、古すぎてぼろぼろになったDNAも調べられるようになりました。

しかし、PCRも万能ではなかった!

少しでもDNAがあれば複製できるということは、不純物も複製してしまうんですね。

例えば、発掘現場で探したミイラに発掘者のDNAが混じって、発掘者のDNAを複製してしまったり、現代の塵に含まれたDNAを複製してしまったりしてしまうことが頻繁に起きるんです。

なので、「それは本当に古代DNAなのか?」っていう疑問が常に付き纏うんですね!

その疑問を解決していくのに必要なのが、現代のDNA!古代DNAを知るために、現代生物のDNAが必要になるとは!!??

DNA研究の最大のおもしろさが詰まっているところなので、ぜひ読んでださい!

ジュラシック・パークの再現はできるのか?

人類のDNA知識の総力を使って、古代の琥珀に閉じ込められた昆虫からDNAを複製できるか!!??

これはめっちゃ面白かったです。できた?いや、ちがった?いや、再現性あった?いや・・・

という形で、DNAバトルがすごいんです。ここだけでもいいのでぜひ読んでほしいですね!

DNAを使った進化の解明についてちょっとでも知りたいと思っている人にとって最高に読みやすいほんです。専門的な方法も図を使ってわかりやすく解説してくれてあるので、入門書として本当に買いの一冊です!

化石の分子生物学でわかる身近な疑問

  • DNAはどのようなものなのか?
  • PCR検査の問題点
  • ジュラシック・パークの再現性
  • カンブリア爆発はどのよなものだったのか?
  • 人間は進化しているのか?

ジャンルが近い本(amazonへリンク)