美しき免疫の力 動的システムを解き明かす
- 著者:ダニエル・M.デイヴィス
- 訳者:久保 尚子
- 発売日:2018-10-26
美しき免疫の力をおすすめする3つの理由
- 免疫ってすごい!と心のそこから思える。
- ミステリーを読んでいるような感覚で免疫システムの歴史がわかる。
- 免疫を利用した最新のがん治療を理解できる。(本庶さん)
美しき免疫の力の魅力をyoutubeで紹介!
目次をyoutubeで紹介!
美しき免疫の力の内容と感想
免疫に少しでも興味がある人は絶対に読んだほうがいい本でした。
内容は「免疫を発見し、それを操ろうとしている人間のドラマ」的な感じでめちゃめちゃおもしろいです。
普段病気にかかると薬を飲みますが、もともと人間には病気に対抗するためのシステムが備わっていてそれが免疫なんですね。
そんなの当たり前でしょ!と思うかもしれませんませんが「人に免疫がある」って気づいたはのは実は1800年頃なんです。しかも、その時は免疫がどのようなシステムなのか全然わかっていなかったんですね。
弱ったウイルスを体内にいれたら、次から同じ病気にかからなくったね!知らんけど。っていう程度ので、免疫システムのことはさっぱりだったんですよ。
で、その免疫システムが徐々に理解し始めたのが1980年くらいのことなんで、めちゃめちゃ最近の話なんですね!
免疫システムって想像以上に複雑なんで、まだまだ未知の分野なんですって!
「じゃあ、どこまでわかっていているの?」っていう疑問に応えてくれるのがこの本!
免疫システムを理解する上で特に大きな問題になったのは
免疫システムは病原体と正常な細胞どうやって見分けて、病原体だけをどうやって体内から排除しているのか?
まずはこれの疑問に答えるために様々な研究者が立ち向かっていきます。
こうじゃないか?いや、ちがった。ああじゃないか。いやちがう。これか〜〜〜!っていうような感じのドラマが描かれています。
で、免疫システムがある程度わかったところで本題の「免疫システムを利用してどうやって病気と戦うか!?」という課題に突入します・
病気対象は「がん」。がんを免疫で排除するために、様々な薬が開発されます。
がんとの戦いが行われる一方で新しい課題が出現してきます。
免疫システムが正常な細胞を攻撃することがわかってきます。
体を守るはずの免疫がなぜ正常な細胞を攻撃するのか???
これに答えるために、また多くの研究者が人生を捧げるんですね。あ〜でもない、こ〜でもないと。
その中には日本人(坂口志文さん)も含まれ、彼の研究が免疫システムの解明に大きな影響を与えています。
新薬の誕生には「免疫の理解」が欠かせいません。免疫の理解をしてきた人類の歴史がこの本には詰まっています。
免疫について少しでも興味がある人はぜひ本書を読んでください!
免疫システムのわかりやすい解説(日本科学情報チャンネル)
美しき免疫の力でわかる身近な疑問
- ワクチンはなぜ効果があるのか?
- ワクチンを打つ時間で効果が変わってくる?
- 日本人の貢献(本庶さんなど)
- 免疫システムの怖さ
- ストレスと免疫の関係
- 免疫を利用した未来の薬
本庶先生のyoutube