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歴史的物理学者、南部陽一郎の素顔!

早すぎた男 南部陽一郎物語 時代は彼に追いついたか

  • 著者:中嶋 彰
  • 発売日:‎2021-10-21

南部陽一郎ってどんな人?

  1. 日本の物理学を世界レベルに押し上げた人物!
  2. 男気あふれ、愛妻家であり、ユーモアに飛んだ人物!
  3. 波乱万丈の研究人生(ポスドクからの再スタート)!
  4. 研究が先を行き過ぎて同業からも理解されなかったほどの才能!

動画で紹介

南部先生の記事

南部先生の功績

  • 相対論的場の量子論における束縛状態の方程式(1950)
  • ω中間子の予言(1957)
  • 超伝導に関する場の量子論(1960)
  • 対称性の自発的破れと素粒子の質量(1960, 1961)←ノーベル賞、ヒッグス粒子のヒント
  • カラー自由度の導入(1965)←量子色力学
  • 強い相互作用に関するゲージ理論の提唱(1966)
  • 弦理論の提唱(1970)←今激アツの超弦理論の走り
  • 一般化されたハミルトン力学(1973)

南部陽一郎物語の内容と感想

歴史的物理学者の南部陽一郎という人物に焦点を当てた本です!

世界で活躍した日本人の一人として知っておいて損はありません!

「うわぁ〜こんなにすごい日本人がいたんだ!」としみじみ思える内容になっています。

研究の話ではないので、読みやすくまとまっています。(ちょと難しいところもあり(笑))

おもろい本なのですが、ドラマチックで、スリリングで、めっちゃどきどきするって本ではありません。南部先生の人となり、努力、凄さ、才能、研究内容、人との接し方などがものすごく丁寧に書いてある淡々とした文章です。ただ、南部先生の偉大さはどしっと伝わってきます。

まず、みなさんが思うは「南部陽一郎って誰?」ってことですよね。

2008年にノーベル物理学賞を受賞されているので、「名前は知っている」という人もいるかもしれませんが、忘れてしまった方も多いのではなでしょうか。

南部先生は2015年7月5日に永眠されていますが、その研究成果は歴史を変え、歴史に残るものになっています。

南部先生を一言でいうと「物理の歴史を変えた日本人の一人」です。
※南部先生はアメリカ国籍になっていますが、日本生まれ日本育ちということで日本人と表現しています。

ただ、一般の人が想像しづらい素粒子物理学の分野を研究しているため、大きな賞をもらわない限りニュースに取り上げられることはありません。なので、みなさんが知らないもの当然なんですよね。

でも、南部先生の研究を応用して生まれた実績は本当に多くて、あのヒッグス粒子もその中の一つなんです!

それだけを聞くと順風満帆な研究生活を送っていそうですが、全くそうではないんですね!

  • 戦争を経験。
  • 東京大学時代は研究室に寝泊まりして、食料確保もままならない状態。
  • プリンストン大学では研究は振るわず絶望。
  • シカゴ大学に移るがそのときの肩書はポスドク。
  • 研究を少し早めに出したことで、危うく自分の成果が無くなる危機を経験
  • ノーベル賞受賞がめちゃめちゃ遅れる。

など

どちらかというと波乱万丈の人生を歩んでいます。当の本人はあまり気にしていなかったかもしれませんが(笑)

南部先生がどのようにして挫折を乗り越え、ノーベル賞を受賞できたのか、またなぜノーベル賞受賞がここまで遅れたのかなど本当にわかりやすく書かれています。

 

南部先生を表す言葉として「10年先のことを知りたかったらっ、南部に聞け!」っていうのあるそうです。(笑)

これは南部先生の先見の明を持っていたのですが、内容が難しすぎて当初は誰も理解できなかったんですね。

で、時が経つと南部先生の研究を理解できる人が徐々に増えてきて、「あれっ?これすごくない?」ってなるんですって!

なので、「南部を理解すれば、他の人より10年先にいける」っていう噂がでてきたとか(笑)

南部先生は人徳もある方で、南部先生の研究を世界に認めてもらうために弟子2人が南部先生の論文集を作って世界に発信するという、南部先生ならではのエピソードも細かく書かれています。

南部陽一郎という偉大な研究者にふれられる絶好の機会です!

ぜひこの本を読んでみてください!

南部先生の功績についてはヨビノリ先生に聞いてください!

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