ブランディング実験|人は認知と好意で本当に動くのか?
エフェクチュエーションのカンファレンスに参加してきました。
そこで、私がこれまで疑問に思っていた「人の選択は“認知”や“好意”に本当に左右されるのか?」「短時間でブランドは作れるのか」という考え方を検証してみることにした。
自分をちょっと“実験台”にして、人工的に認知と好意をたかめ、懇親会でその反応をみようというものである。
(このカンファレンスで私の知り合いはいない)
目的1
人の行動原則に
・認知
・プレファレンス
は本当に関係しているのかを確かめる
目的2
短時間でブランドを作れるか
仮説
初対面であったとしても、好意を持っている人に話しかける
検証方法
1.視認性を高めるため自分をアイコン化する(白の丸メガネ)
2.接触回数を増やす(すべての発表に対して質問する|6回中5回を達成。うち2つはサブセッション)
3.気に入られることをする
・時間をかけずに良い質問をする
・相手が一番興味を持ってほしいポイントをさがして質問をする
・否定はしない。あくまで相手に好感を持ってもらえることが前提
4.自分を知ってもらうような行動をする
・所属と氏名を毎回言う(これは礼儀でもある)
・一番前の席で熱心に聞く
5.キーパーソンの関心を引く(先生の本を持参してサインをもらった)
結果
1.隣の席の人に話しかけれる
2.懇親会で相手から話しかけてくれる
3.遠くからでも発見してもらえた(白の丸メガネの効果か?)
4.良い質問をする人という印象を与えられた(はじめの一言がそれだった)
5.大阪での個別勉強会に誘われた(良いブランドを作れた結果だと思う)
結論
・人は初対面であったとしても、好意を持っている人に話しかける
・白の丸めメガネで良い質問をする人というブランドを作れた
実践してみて感じたこと
今回、まずは「アイコン化」=視認性を高めることで、“あの人だ”と瞬時にわかってもらえる状況を作りました。あえて目立つ白の丸メガネをかけることで、少しでも声をかけやすい雰囲気を出そういう発想です。
さらに、「短時間で良い質問をして、相手の真意をきちんと汲む」という姿勢をアピール。否定から入らないで、「あなたの話に興味がある」というメッセージを行動で示すように意識しました。
その結果として、隣の席の人が気軽に話しかけてくれたり、「あのメガネの人は質問が的を射てる」という印象を持ってもらえたりと、手ごたえがあったんですよね。時間が限られている場でも、ちゃんとブランドは作れるんだなあと実感しました。
おわりに
「人の行動を左右するのは“認知”と“好意”」という仮説は、今回の実験を通じて、ある程度裏付けが得られたと感じています。もちろん対象や状況によって差は出ると思いますが、少なくとも初対面の場では「見た目のインパクト」と「ポジティブな姿勢」の二つが、想像以上に大きな武器になりました。
今後、別の場所や条件で同じやり方を試してみると、また新しい発見があるかもしれません。何かの参考になればうれしいですし、興味がある方はぜひ同じように実験してみてください。